真三國志曹操編−28− |
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2008年10月05日(Sun)
真三國志曹操編−28−
ケ太后の死は皇太子にとってその後ろ盾を失ったことを意味した。
彼女の死により、皇帝には好きなように政治をする環境が出来たのである。 早速彼は、大将軍のケ騭とケ鳳を呼びつけた。 (忠誠を使わせられるのか、あるいは将軍から解任されるのか……) 彼らは太后が死んだ時点でそのことを覚悟はしていた。 しかしああいう皇帝だからこそ、下手に宮廷に残りいがみ合うより、今の役職から下ろされ解任される方が楽なのかも。と、思うようにした。 逆に言えば、今まで完璧な政治をしてきて人々から賞賛されているのに、その仕事の半ばで解任されるのは、気分の良い物ではない。 しかし皇帝が死ぬときは職を辞さなければ行けないのが通例であるのだから、恨むわけにはいかない。 だが皇帝の命じた言葉は彼ら親子の想像を絶する物であった。 「ケ一族を庶民にとする。早々に宮廷から立ち去れ。」 「……」 思わず耳を疑う。役職だけでなく、身ぐるみを剥いで出て行けと言うのである。 「恐れながら」 それは罪人に対する仕打ちであるのである。思わず二人から不満の声が上がる。 だが、そのことが皇帝には理解できない。 (折角命を助けてやるのになぜ、怒るのか) 彼の忍耐からすればかなり譲歩しているつもりだったのである。 (これは、戦争になるかもしれない。) これほどの理不尽を皇帝が押しつけたのである。 「皇帝とケ一族との戦いになれば。」 人心はケ一族に集まっている。いくら閻氏が力を付けなおかつ反ケ氏を集めたとしても、能力的にもかなうとは思えない。 (皇帝の代わりなら幾らでもいる) 本気になれば皇帝がかなう相手ではないのである。
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