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2008年10月01日(Wed)
真三國志曹操編−25−
「恐れながら、なんだ。」
おどおどと言葉を探しながら申し出る孫程に対して、皇帝は不愉快を隠さず怒鳴りつける。余計孫程は困りながらもか細く 「恐れながら、今し方皇太子様が皇帝に面会をご希望され参られています」 と伝える。 「誰か、皇太子に曹騰の事を告げた者はおるのか。」 まず皇帝が浮かんだ言葉はそれであった。宮中の出来事が漏れることを彼は不安したのである。 「おそらくはケ太后の方からかと」 「憶測はいらぬ。我が側近に皇太子の手の者が混ざっていないか確認しろ。」 更に激しく怒鳴り、いらだちを見せる。 孫程は困り果ててしまったが、そのままにしておく訳にはいかず 「恐れながら、皇太子からの面会は。」 と問いただす。 皇帝は激しく何者へか分からぬ者に対して殺意に近い怒りの表情を見せたが「ここへ通せと短く言う。」 やがて皇太子がやってくると、短く挨拶をした後、我慢できないように心配そうな顔で「曹騰は」と安否を気に掛ける。彼が皇帝の不興を買ったことを知っているかのようである。 「それは誰から聞いた。」 皇帝はそれが一番気になるらしく問いかけるが、皇太子はそれがはぐらかさられたように思え困ったが、それを答えないと皇帝も答えないと思い、気がせくらしく間髪を入れずに答える。 「父上の乳母様の野王君や側室閻氏の使用人江京殿も口々に『今まで何の過失もなくかわいげのないガキの曹騰が皇帝に怒りを買って殺されるらしく幽閉されている』と、そこら中で言いわめいていれば、私の耳にも聞こえて来ます。」 「そうか。」 それ以上皇帝は言うことは出来なかった。 (彼奴らが余計なことを叫んでいるのか。そんな事では私が皇太后が死んだ後、秘密裏に事を起こそうとしても困るではないか) そんなことを考えていると、目を覚ますほどの声で「父上」と皇太子はしかるように叫ぶ。 「父上私はそのような話をしに来たわけではありませぬ。 その話が本当なのか……、曹騰がもし過失があったかどうか教えていただきたいのです。」 |
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カレンダ
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