真三國志曹操編−22− |
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2008年09月26日(Fri)
真三國志曹操編−22−
だがそうしてやってきた孫程の申し出を曹騰は拒否した。
「皇帝が、断固として拒否しているものを私が気を利かせて配慮したら、皇帝にしてみたら意地を張った意味がなくなります。 例えそれが上手くいったとしてもそれは皇帝としての立場や自尊心を傷付ける事になります。 孫程殿も宦官であれば、まず皇帝の気持ちを汲まなければいけないのに、そのような事では困ります。 皇帝が皇帝として自らが親政を行いたいというのに、皇帝の側近である貴方や他の宦官の皆様がそのような有様では、ますます外戚の方々の方が政治に口出しをしてくるでしょう。 あなた方がしっかりしないと皇帝が惨めな思いをするのです。」 そう言うと曹騰は顔を近づけて彼に小さな声ででもはっきりと言う。 「こんな事を新参の私が言う立場ではないのですが、貴方が他の者と較べ気概と熱意と誠意が抜きん出ているから敢えて言うのです。 貴方が中心となって、絶対的な皇帝の世を作らなければならない。それを忘れないでください。」 「しかしながら。」 孫程は骨のある所を見せ食い下がる。 「このまま曹騰殿が意地を張られておれば、恥をかかれるのは皇帝です。貴方は皇太子殿の臣下でありましょうとも、ここは皇太子や貴方自身の恨みを捨てて下さい。 そして今は形の上だけかもしれませんが仕えているのは皇帝なのですから、それこそ今貴方が力を貸さぬという事はそれこそ貴方自身が、皇帝の気持ちを汲まなれて居ないという事でしょう。 口ではああいう事を言われていますが誰よりも皇帝自身が貴方の力を必要としている事は孫程には分かります。なにとぞお願いしたい。」 「勿論、私は皇太子の臣下であると同時に、皇太子から直々に父の力になってくれと頼まれた訳ですから、皇帝に仕える事は皇太子に務める事と同じと思い・・・・いやそう思うからこそ、皇帝に対して誠意をもって仕えてきました。 皇帝の意に反する事は、皇太子の御心……父上に対する愛情や息子として忠誠の気持ちを私自身が踏みにじってしまう事になりますからこそ、皇帝に私は考えられる限りの忠誠で仕えてきたつもりです。 だからこそ、私は今回の事に関して皇帝の自尊心を傷付けない為に敢えて我慢しようとしているのです。 それを勘違いされたら、それは皇太子様の気持ちに対しての侮辱と同じです。私は例え貴方でも許しません。」 そうきっぱりと曹騰は厳しい表情で言い聞かせたが、すぐに表情はいつものような穏やかな物に変わる。 「とは言え、貴方も急に皇帝に言われても困られますでしょう。」 そう言うと筆を執り、すらすらと紙に言葉を書き記す。
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