真三國志曹操編−22− |
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2008年09月25日(Thu)
真三國志曹操編−22−
その曹騰の顔を思い浮かぶと心が痛む。
(後ろめたい) と言う気持ちが皇帝にあったのである。 「誰か、自ら皇帝の為に曹騰の代わりにと言う者はおらぬのか」 ふとそう叫びながらふと、心配そうに見ている一人の宦官に気が付く。 その者は孫程という宦官である。 以前そう言えば曹騰は皇帝にどの宦官が一番優れているかと問いかけられたとき、普段は曹騰は自らの立場を考え、どの家臣がどうなのかというような自分の考えを消して表に出すことはなかった。 指名されない人間はその事を恨みに思うだろうし、指名された方も曹騰が推薦するのなら皇太子一派の人間と見られて排斥されかねないと思ったのである。 ただ、そんな中で「孫程という男の熱意と忠義心がここの中では一歩抜きん出ている事は明らかでしょう」 と、話していたことを思い出したのである。 物は試しに「そなたが曹騰の代わりに文を作ってくれないか」と皇帝が頼むと「他に人が居ぬのなら、私が何とかいたします。」と熱い視線でしきりに強く頷きながら、頷きながら。「命をかけてやり遂げましょう」と深刻な顔で承る。 それに呼応するように強く「頼むぞ。」と思わず皇帝も力がこもる。 「・・・・そうは言っても困ったものだ」 つい皇帝のとまどいに思わず、正義感の強い孫程は承ってしまったが、彼自身に学才があるわけではなく、気持ちばかりが先走り実際は何の策も持っていなかったのである。 (曹騰が拒否された物をとりあえずどうすれば) と考え、彼の名前が頭に浮かんだ同時に彼が珍しく話をして「皇帝に仕えるときどうすればいいのか。」と聞いた事があった。 その時彼は「皇帝の意を汲み行動をすることが必要です。」と孫程に答えたのである。 (皇帝の意を汲んで) そう考えるとき、皇帝は本当は曹騰の文を用いたいと思ったのではないだろうか。 ただ皇帝自身がけんかを売ったからこそ、引き込みが付かない状態になってしまったのである。 (ここは曹騰殿の力を借りなければなるまい。) 場合によっては皇帝の代わりに孫程が頭を下げてでもなんとか彼の力を借りるべきと思ったのである。
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