真三國志曹操編−21− |
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2008年09月24日(Wed)
真三國志曹操編−21−
激しく皇帝は感情を高ぶらせながらも、頭の中では冷静にあの曹騰がどんな顔をするのだろうと必死に探っていた。
だが彼は何事もなかったかのように「ではこちらならいかがでしょうか」ともう一通の原案を皇帝に差し出す。 彼はそれを素の表情で持ったが、すぐに再び苛立った様子でそれを投げ捨てると「いらぬ」と怒鳴り慌てて部屋を出る。 (どうして、そんな何事もない表情をしていられるのか。) 気味悪いと思いながらその一方で (自分自身で完璧な文章を用意したのにもかかわらず、それに対してももう一つ主が選べるように準備していたのか。) と言う事実と配慮に、賞賛を贈りたい気持ちを持ったのである。 しかし、感心している場合ではない。と皇帝は思う。曹騰の文章を拒絶した以上、その代わりの文章を作らなければならないのである。 閻太后と野王君の側近にそれぞれ曹騰の代わりに文章を作らせようと依頼を出す。 それぞれの側近は、最初は慌てて作ろうとしたが、本来日頃から曹騰の文才が優れておりその役目は彼が負っていた事を思い出し、慌てて躊躇した。 (どんなに努力したところで曹騰のような素晴らしい文章がつれるわけがないのに、曹騰の文章が却下されたとしたら、それ以上の文を作らなければならない) だが宦官達や権力者に群がる腰巾着達の能力などたかがしれている。 無理だと思うし、較べられたら自らの能力がない事が明らかになってしまう。 二人の側近達はことごとく、理由をつけて断ってきたのである。 (皆我が身かわいさで逃げやがって。) (文章を作れという事だけでこの有様だ。有事の際に命をかけて皇帝を守ろうとする者など居ないのかもしれぬ) そう思うと皇帝はばかばかしくなると同時に余計苛立ってくる。 更に時間が迫りつつあるのに文章がまだ出来てこないという現実が更に彼をいらだてていくのである。 (どうする。) (誰を頼る。) 一瞬、皇太子の顔も皇帝には浮かんだが、確かに彼に挨拶をさせれば自分は楽かもしれないが成功したらそれこそ、彼の評価が上がりますます皇太子としての地位か強くなる事になる。 「やはり、頭を下げて再度曹騰に依頼すべきか」 そうなれば、激怒した自らの立場がない。し、臣下に皇帝が頭を下げるなど前例のない事といえるのである。 (そんな事をしなくても、曹騰なら顔色を変えずに何事もなかったかのように、用意してくれるだろう) |
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カレンダ
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