真三國志曹操編−20− |
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2008年09月23日(Tue)
真三國志曹操編−20−
その為、皇帝は身の回りの雑用は曹騰に任せたものの、重要な席など政などの席ゆには彼を加えなかったし閻皇后や乳母の野王君との相談の席には彼を外していたのである。
(まあ、その方がこちらも気が楽だが) それに対して曹騰は何も言わず、でもそれだからと言って彼の仕事ぶりは全く変わることはなかった。 むしろ衣服の用意や、食事の準備、会議への準備、面会への送り迎えや、そのおみやげの一つ一つまでその仕事は完璧であり、また教養があるので文章や挨拶、皇帝の名前で詩を作ることなど、すべて皇帝の意に沿わぬ物はなく、他の宦官達と較べても抜きん出ていたのである。 皇帝の側に付いたら皇帝の事ばかりを考えて居るようであり、皇太子と会う事も文をよこす事もなく、そればかりかケ太后の知人達や同じ宦官達とも出来るだけ距離を置いているのである。 (皇太子が内部の事情を探るために、あるいは内部工作のためによこしたのではないか)と言う疑念も、その仕事ぶりでは一欠片もないのである。 (便利な奴) そう思い、皇帝も出来るだけ距離を置こうと思っていたが、あまりにも仕事が的確なため、ついつい曹騰を使ってしまうし、宦官達も彼に任せておけば安心できるので、頼ってしまっている。 その為、皇帝は時々曹騰への疑念を忘れてしまうのであったが、やはり時々思い出したように「皇太子と曹騰との関係からすれば、こんなに誠意を持って敵である私に尽くすのはおかしい」とつぶやく。 自らの皇太子に対する冷たい接し方と、曹騰を頼りながらものけ者にしている事を考えたら(自分ではどうしてもそんな風に自分を殺してまで取り入る事など出来ない)と皇帝は思い信じられなかったのである。 現実にケ太后は自分を全く信じてくれなくても皇帝にしてくれた恩人であり、その一族であるケ騭とケ鳳父子も皇帝の意志は聞かずに勝手に政治をしているが、彼らが大将軍になってからは政治は安定し、かつての漢帝国の栄光を取り戻しつつあると言われているのである。 だからこそ、彼らに政治を任せておき自分は彼らの邪魔にならないように振る舞えば良いと思うのだが、彼らは自分をのけ者にしていると分かっているのに、どうして自分ばかりが、彼らのために自らの感情を殺さなければいけないのか。と思うのである。 「このような文章で挨拶が出来るか。」 そう言って曹騰が宴に際して用意した完璧な文章に対して、突然皇帝は曹騰にキレ大きい声で罵る。 読めば読むほど完璧であったのだが、その日は何かに耐えられないように意味もなく突然怒りを見せたのである。
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