真三國志関羽編−7− |
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2008年06月26日(Thu)
真三國志関羽編−7−
しかし本人は小突いたつもりでも、酔っぱらっている人間は加減という物を知らない。
ただでさえ力が強いことを本人は忘れている。 兵士はぐったりしたまま動かない。 「おい大丈夫か。」 (たださえ仲間が少ないのに自分で減らしてどうするんだよ) 関羽はとんでもない彼の言動に正直止める気にもならない。 「大体呼んできてどうするつもりなんだよ。どうせ、せっと」 「それは・・・・説得するのに決まっているだろ。」 そう言いながら張飛は指を鳴らしている。 (だから殴って言うことを聞かすのが説得というのかよ。) 「とりあえずだな。俺は正義のため黄巾党の奴らをぶっつぶすので、俺様の手下となってボロぞうきんのように働け。正義のための戦を拒むことは許されないぞ・・・・と兄貴、文を書いてくれ。頼む。」 (こう見えていいとこの坊ちゃんで字ぐらい習ったのだから、自分で書けよ。) 仕方なく関羽はその言葉を丁寧に・・・・でも自尊心が強いからどう見ても内容は張飛の言ったとおりの高圧的で押しつけがましい内容で、玄徳へ届けるように手下の一人に手渡した。手下は自分も殴られたら(って張飛自身は小突いたつもりである。)たまらないと思い、あわてて使いに走っていく。 「これで、俺の軍隊は完成だ。完璧な計画だぜ。」 そう言いながら、張飛は前祝いと言わんばかりに酒を飲んでいる。 前祝い。と良いながら単に酒が飲みたいだけなのである。 玄徳はあいにく別の馬を届けに行ってこちらへ戻ってくる途中であり数日後になるらしい。 そうとはいえ逆に言えばあと数日後に、その玄徳という者に代わり自分が部隊の長になれると根拠もなく思っている。とは、いえああいう酔っぱらいに脅されれば誰もがびびるし、関わるぐらいならすべてを投げ出して逃げてしまった方が賢明と言える。 「それに劉備の野郎が拒否ったら、殺せばいいし。ぎっゃははっ」 一方の関羽は張飛ほど無計画な男ではないので、とりあえず相手の玄徳を調べようとした。いざとなれば文にも通じる関羽自身が(張飛のような意味ではなく)義をもって説得して自分の手下にしてしまえばとも思ったのである。 その為には相手の情報はあったことにこしたことはない。
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