真三國志関羽編−6−



2008年06月24日(Tue)
真三國志関羽編−6−
「滅相もございません」
あわてて、否定したもののすでに涙目になっている。
「そうだろそうだろ。」
と単純な所為か自分に逆らわないことだけで満足そうな顔を張飛して関羽の顔をみて、得意げに「心配するな」と言わんばかりの表情をする。
 視線がそれたのを良いことに、少しだけ安心したのか手下達は思わず小声で仲間内でつぶやく。
「ああ、同じ兵士として戦わさせられるのなら、劉備という男の方が良かったよ。」
「そうそう、俺が聞いた話だと張世平という馬商人が支援者で付いていて働けばたんまりと給料と食料をくれるらしい。」
「それだけでなく、張は良い馬や良い馬具、良い武器も提供してくれるらしい。」
「俺は、三食昼寝付きで都にも行けるらしいって聞いたぞ。」
「まじかよ。だったらこんな所、とっとと逃げ出して。」
と言っているのを、人間としての器官も野生動物のように発達している張飛に聞こえない訳がない。
「誰が、毛むくじゃらの酔っぱらいだと。」
(誰もそんなことは言っていない。)
心の中で関羽はツッ込みを入れたが始めて聞く名前がふと気になる。
「劉備・・・?なんだそりゃ、どんな食べ物だそりゃ。」
思わず殴ろうとする張飛に命の危機感を感じながら、あわてて手下は黙ろうとするが、
「煮てやろうか、切り刻んでやろうか。」
とそいつがにくいのか、手下達にお仕置きをしたいのか酩酊している感じなのでよく分からないのにあたりにかまわず殴ろうとするので手に負えない。

(ピンポーン。作者※注
このまま酔っぱらいにつきあうと物語が続かないので、張飛への説明の前段の部分は割愛させていただきます。)

 「へー。そんな奴が500人以上の傭兵軍団を指揮していて、それを張世平ら幽州の有力商人達が支援しているというのか。
 それで、俺様があれだけ説得しても、懇願しても手下が集まらないというのか。」
 張飛は始めて理解できると、苦虫をつぶしたような難しい顔をする。
 (殴ることを説得というのかお前は。)
 関羽があきれている横で彼は更にない頭を振り絞り十分ほど考えていたが、急にすっきりした顔をしてつぶやく。
 「そうだ。その劉備をここへ呼んでこい。」
 「へっ」
 突然ある兵士と顔があったが、命令したつもりなんだろうか。
 「とっとと呼んで来いと貴様に言っているんだよ。」
 そう言うとその兵士の頭を思い切り小突く。
 

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