真三國志関羽編−5− |
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2008年06月22日(Sun)
真三國志関羽編−5−
「って、どこが話半分だよ」
どう見ても張飛が集めた人数は50人もおらず、とても軍隊といえる品物ではない。 しかも弱々しい物、張飛と同じように酒で頭がイッちゃっているもの、どう見てもちんぴらにしか見えない者などとても、兵士といえないような人間達である。 そんな彼らは薄汚い着物をまとっている姿で、武器だけはよく分からない刃物を持っていたり、木の棒を槍代わりに持っている人間などは居たが、鎧などの防具を持っている者は居なくて、遠くから見ると変な人間が集まっているようにしか見えない。 てんでばらばらな人間をなんとか集めてきたという感じであるが、共通しているところはみんな顔や頭や手足に殴られた痕があるという点である。 「こんなんで大丈夫か。」 思わ関羽はつぶやいたが、手下達は逆に顔を見合わせる。 「大丈夫に決まっているだろ兄者。なぁ?」 張飛はそんな空気を気がつくことなく、自信を持ってそう言いきって、手下達を見ると彼らも怯えた様子で「ああ。」と力なく賛同した。 (絶対、張飛の奴脅したな。) 手下達は張飛の目を見ようとしないだけでなく、関羽の方からも顔を背けている。 明らかに関わりたくない。迷惑に巻き込まれたくないというメッセージを目で送っている。 「大丈夫だよ。兄者。みんなこいつら自ら志願して俺達の仲間になりたいと来た連中だぜ。とりあえず今はこれだけだけど、これから何人も仲間になりたいって言う連中が来るだろうし、こいつらがそれぞれ30人ほど友人や、肉親、親戚など声をかけて仲間にしていけば、あっという間に万の手下が出来るぜ、きっと」 何を根拠にしているのか、張飛は自信満々だった。 (って計算あわねえだろ。この人数を30倍したって1万になんかならないだろ) そしてそんな自信が手下達には迷惑であった。 (自分はともかく、親族まで巻き込まれるのかよ) そんな恐怖で、思い切りどんびきしたり、げんなりしてしまう。 「えっ、なんかこの張飛様に文句があると言いたいのか。」 急に張飛は部下のそんな様子に気がついたのか。それとも単に威嚇したかったのか。木の枝を鞭の代わりに振り回しながら見回し、ドスをきかせる。 「まさか。黄巾党の野郎どもが帝をないがしろにして暴れ回ったり、お上に逆らって民達が苦しんでいる時期に、そんな窮状を救うために命をかけたくない不届きな奴など居ないだろうなぁ。」 (悪役だろ。どう考えてもその様子は)
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