真三國志関羽編−3− |
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2008年06月15日(Sun)
真三國志関羽編−3−
「ついに俺達の出世の道が開けるぞ」
「・・・・」 「義勇軍の募集がついにあったぞ。」 (なんだ。) とても良い情報と喜んでいる張飛に対して、関羽は別に驚きもしない。 (義勇軍の募集など、他の県では結構出ているし。) 関羽自体はそれが出世につながるとは思っていない。 そんな感じで特に感銘した感じのない様子に張飛は拍子抜けする気分だった。 「なんだよ。戦に出れば兄者の兵学の知識や優れた腕前でいくらでも戦功が上げられるだろ。そうすれば俺達はいくらでも出世できるぞ。」 「本当にそう思うか。」 「俺にかなう力の持ち主など、そうはいないぞ。 兄者もそうだ。兄者のような青竜刀の使い手で、弓にも通じている男がどれほど居るだろうか。いや居るわけがない。」 自信を持って張飛は言い切る。 「兄貴だってそう思っているだろう。」 自尊心の強い関羽は心の中ではそれにうなずく。 でも、それが本当に関羽には出世になどつながるとは思えなかったのである。 確かに関羽・張飛の二名がいればいくらでも敵の首は取れるかもしれない。 だが多少の戦績をあげたところで、県の軍隊に組み入れられたとしても小さな小隊の隊長になれる程度の話である。 そんな下級役人になったところで黄巾党の圧倒的な人数に飲み込まれるだろうし、もしも諸侯が争うようなことになったとしたら、黄巾党ですら手が余り義勇軍を募集するような政府連中が一体何が出来るというのか。 そんな軍隊に組み入れられたところで、乱世の荒波に飲み込まれるだけであり、県令などの役人に良いように使われるだけである。 (そんな者になるためにこの力を無駄になど出来るか。 そんな小役人になど、俺の力を持ってすれば簡単になれる) でもそんな物が彼の望みなんかじゃない。 (俺はもっとやれる男だ。天下の一軍を率いて、英雄として名を残せる男だ。) そんな男が小役人に頭を下げてなどというのは彼の自尊心が許さないのである。
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