真三國志-18-



2008年06月02日(Mon)
真三國志-18-
「廬植の門下の人間はみんな元気だったぞ。官渡に行く前にお前が来てくれたら、みんなに話をしてあげれたのに残念だったなぁ。」
 そういうと玄徳はたくさんの門下生の仲間をあげる。
 「○○は克州で県令をやっていたり、△△は逆に黄巾党でブイブイ言わせて居るみたいだぞ。あと・・は今は山賊で、・・は商人の・・に援助を受けながら、兵学を教えて、その門下がどこどこで・・・・」
 たくさんの名前が話を出てきては本当にうれしそうに話をして、尽きない。
 公孫賛は意外な感じがした。
 玄徳は廬植の門下では落ちこぼれというか、あまり勉強をしに来ることはなく遊びまくっていたが、しっかりと勉強をした公孫賛よりもその者達と接する機会が短いにもかかわらず、仲には玄徳を馬鹿にしていた者も多かったが、そんな彼らと玄徳は仲が良い。というか、その彼らの方から玄徳に官渡に向かう際は会いに来たと言うことらしい。
 (妙に人望がある男だと思ったが、昔よりもなんかこの男は人気があるというか。)
 (それ以上に、少し若い時期が過ぎると昔の人間が懐かしいのだろう。)
 「で、その道中に○○の友人の・・…と言う奴が黄巾党にいて・・・・」
 「・・・・という男が・・…と言うところに居て、そいつが・・・・」
 それから永遠と玄徳の官途へ向かう先々の男の名前が次々と出る。彼らと話した面白い話や、英雄達の噂、官軍・黄巾党の動静など、聞いた話を時におもしろおかしく脚色を付けながらとても楽しそうに、とても幸せそうに公孫賛に聞かせる。
 (別に馬を届けたことがたいした効名や出世につながるわけではないのに、長々と自慢をいいやがって)
 「何を笑っているのだ。」
 ふとそんな思い出話が楽しく珍しくしゃべり続けた玄徳は、苦笑いする公孫賛の表情に気がつき、ふと興味深そうに聞いてくる。
 「相変わらずだな。やっぱり。」
 玄徳は普段物静かな感じだが、人と話すのが好きである。というか人間と接するのが好きなのである。
 「それを張商人は勘違いして、緻密に玄徳は情報収集して、人を操り大事をなしたから。と今回の官渡への輸送を高く評価しているようだが、この男には本当はそんな気はないのに、勝手に勘違いして大人物と思っていて笑えるよな。」
 公孫賛はつぶやく。

 本当にこの男は、人間と接するのが好きであり、情報を聞き出したのはこの男の性格からしてたまたまなのである。たまたま話をしていたら、たまたま懐かしかったり、そういう穏やかな性格だからこそ、相手が善意で教えてくれただけである。
 玄徳の方から人が思うような深く意図があったり、聞き出そうと必死になっているわけではなく、今回の成功も彼の努力とか才能と言うよりも、積極的に人好きの玄徳が人とたくさん楽しんであっていたら、その人間の数だけ情報と協力者が彼の意図とは別に出来て、結果が自然に味方したのだと玄徳とのつきあいが古いからこそ公孫賛にはわかっていた。
 「でもその結果で人間が集まった。それで、どうするつもりなんだ?玄徳。」

 


   


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カレンダ
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