真三国志−19− |
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2008年06月03日(Tue)
真三国志−19−
そう言いかけて、公孫賛は考え込み言葉を飲み込もうか迷う。
でも意を決して玄徳へ言う 「用心棒とは言え、一軍の将になったのはめでたいことだが、こんな役に立たないならず者だけ集めてどうする気だ。お前一人でどうにか出来ると思っているのか?」 「何っ。」 部下の一人が怒り襲いかかろうとするが、公孫賛がにらみつけると動けなくなる。 「俺は、お前を買っている。お前なら、俺様の副将ぐらいならなれる才能がある。 最低でも、こんな奴らと一緒にやって居るぐらいなら生きてなどいけないぞ。」 そう言うと公孫賛は自分の部下になれと高圧的に言い放つ。その態度に周りがざわめく。が、北方の異民族から恐れられるだけの男であるだけあって納得してしまう部分が周囲にあった。 玄徳も、その言葉の勢いに屈するように思わず顔を伏せて考えた。 だが、意を決して意外な言葉を投げかける。 「そう言うお前こそどうなんだ。」 「どうなんだ・・・・って?」 いきなり逆質問をされ、完全にとまどうし、その意味がわからない。 どうだと言われたって、玄徳と違い公孫賛は順調に出世し、名声を上げている。その為精力的で年は増え中年になりつつあるが、日々充実しているせいか却って昔より活力がある。どうして玄徳に心配されなければいけないのか、そっちがわからない。 「それが心配なんだよ。」 玄徳は言い切る。 うまくいっている間は、多少疲れていてもテンションがあがっているから問題がないのだが、歯車が一端狂ったとき、急激に名声を上げてきた以上逆に崩れるときは一気に来る。 (まして、公孫賛は人にすかれるタイプではない。強いからこそ傲慢であり、一つ躓いたとき、良いときは笑ってくれる人たちも一気に敵対化することになる。そうなれば成り上がり者だけに滅びるのは早い。) 「そうなったら、俺が助けてやる。遠慮なしに言えばいい。」 「ばかな。」 公孫賛は笑って見たが、その馬鹿さが玄徳の良いところだと言えないことはないと公孫賛は思う。 自分が立場的に下であっても公孫賛の言うことを黙って聞いていたら、部下達は良い気持ちがしないだろう。だからこそ、玄徳は敢えて勝ち気なことを言って部下達に恥をかかせないように気を配ったのだ。 |
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カレンダ
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