新三国志12 |
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2008年05月18日(Sun)
新三国志12
「そんなに不満があるのなら敵の首領である張角に訴え出ればいいだろう。お前以外にも不満を持っているやつが居るだろうし」
「いや張角様は体の調子が良くないらしい。今は官軍を圧倒しているがこんな状態なら、俺たちは滅ぼされるかもしれない。」 「青州軍に志願したらどうだ。あいつらが一番強いんだろ」 「青州軍は今は東に展開していて、こっちには居ないんだ。」 「だったら、劉壁軍はどうなんだ。それから、楊奉とかああいう山賊に逃げ込むとか。」 そう言って玄徳は親身になり男にアドバイスをしているようであるが・・・・ (そう見せかけ、巧みに敵の陣容を聞き出している。) 「なあ、玄徳・・・・いや玄徳様。俺はあんたの部下ならよかったよ。」 そんなことも考えない黄巾党の男は、親身になってくれる玄徳の事に感激して、もともと仲が良かったと思うのだが、よりこういう状況だからこそ玄徳への信頼を強くしているようである。 「いいもんか。蓆を売って細々とやっているような状況だし、これだけの馬を引き連れても俺は単なる用心棒だぜ。」 「いや、お前ならきっと天下を取れるよ。なんなら俺がお前の仕事をうまくいくようにいろいろ手伝ってもいい。いろいろ教えてやる。」 そう言ってけっして強気ではない玄徳の肩を抱き威勢をあげる。 「俺の仲間にも声をかけてやる。だから、うまくいったら俺達を部下にしてくれよ。」 すると玄徳は真顔で肩をつかみ男へ言い聞かす。 「だったら、それまで絶対に死ぬなよ。」 そう言うと、今度は官軍の詳しい話を聞かせる。 「袁紹の軍は頭の良いやつが多いが決断力が遅く、早めに退いた方が良いだろう。逆に董卓の軍は攻撃に回ると強いが、守勢に回ると弱い。また狭いところだと持ち前の牙の能力が使えずもろいだろう。 あと若い将校で曹操という男が決断力も早い上、一族の物が有能で隙が全くないから避けた方が良い。 それを頭に入れて、絶対に死ぬなよ。」 そう言って強く握りしめる。 (この人は損得がなくても、親愛の情を持つ者に対しては強い優しさと思いを持っているのだろう。) 口ばかりの男でないからこそ、玄徳は人を引き寄せる力があるのかもしれない。
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