真三国志−6−



2008年04月27日(Sun)
真三国志−6−
 玄徳は、そんな無類と化した彼らを無駄にしたはなかった。
 (その力を反乱なんかよりも、もっと有意義な形で爆発させる事が出来るのなら。大きな事が出来るかも知れない。無駄にならないかも知れない。)
 本来はそう導くのが政治の使命である。

 (なのに役人や有力者達はそんな彼らを見下しているだけで何も手を打たない。)
 それが黄巾党のようなどうしようもない宗教の暴動をココまで事態を悪化させる結果になったのではないだろうか。

 そんな奴らに使われて死ぬのは嫌だ。
 無類と呼ばれる玄徳の仲間達はそう思っているし、彼自信も思っている。
 (あいつらは大きい事をして、地位も名誉も手に入れたい。)
 彼自身の気持ちを考えれば、彼らの気持ちも使い方も玄徳には分かる。

 だからこそ、玄徳は自分の為に彼らを利用するつもりであった。
 そして、そうする事が彼らの金や名誉などの欲望や願望を果たす手助けになると確信していたのである。

 「街の不良達を集めて、護衛をする傭兵軍団(ボディーガード)をつくりませんか。」
 名前のある大商人達に玄徳はそう言って声を掛けていった。
 今黄巾党の反乱や山賊の出没で一番困っているのは物流を行う商人達であった。彼らは政府や軍や役人がアテにならないために、商品を奪われないようにするため自衛の手段を講じる事が求められていた。
 玄徳はそれに目を付け、街に溢れる不良達を雇う事をお願いしていたのだ。
 「彼らを雇う事で暴徒になる事も防げる。」
 そう言って利を説いたが反応ははっきり言えば悪かった。
 同じ考えを言ってくる人間は多く、決して独創的だとは言えなかったし「彼ら自身に何が出来る」と見下す人が多かったのである。


   


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カレンダ
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