ケイタイ小説カフェ「ソルノチェセル」 - 2008/11/19
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2008年11月19日(Wed)▲ページの先頭へ
真三國志曹操編−58−
皇帝から「しかるべき者を用意しようとか。」と言われたが、何事もそつなくこなす曹騰である。結局彼自身が養子になる人物を選ぶ。
その者は嵩という夏侯氏の少年である。 夏侯氏は中央では力が強い歩分けではなかったが沛国譙県に豊かな財を築いていた。そこには彼自身が、地方中央に関わらず経済的優位を持つ者が繁栄を持つことを明敏な頭脳で予期していたのかもしれない。 また宦官の息子と言うことで、本来なら侮られ出世が難しいだろう。と言う点も曹騰にとっては危惧されることであったが、経済的に豊であればそれでも栄進のチャンスはあるだろうという読みもある。 またなにより、前漢の高祖に最初から仕えた夏侯嬰の末裔と言う点が曹騰の祖先曹参と重なる部分があったのである。 一方の夏侯氏にとっても、曹騰と縁が結ばれることは彼ら一族が今度は中央に巨大なパイプを彼を等して持つことが出来たし、曹騰には自然と巨額の寄付が集まっていたので、その資産を受け継ぎ更なる彼の地方における勢力を強める効果が望まれた。 少年嵩はその突然の話しに戸惑いながらも「私は本来夏侯氏を継ぐことはなくただ穏やかに生きて行ければと思っており、特段出世もしたくはないです。 また貴方のように物事をこなせる自信はありませんし、宦官にもなりたくはございません。」とやっとの事でその意志を告げる。 「だからこそ余計良い。」 曹騰はその様子に逆に好感を持ち受け入れる。彼自身曹家の家名を残すために彼を養子にしたのに、逆に後継者たる彼が宦官になるようならその意味がないのである。 また穏やかな性格も、曹騰自身が皇帝の一番の側近と言うことで目立ってしまっていているので、逆にそう言う人間が跡を継いでもらわなければ人々の反感や妬みを買いその結果敵を作り、どんな因縁や災禍が降りかかるか分からない。 (ただ穏やかに) 人々に反感を買わない人間のほうが、才気を走る人間よりも一族を保たせるという点では余程頼りがいがあるというものである。 すでに彼自身が望む望まないにかかわらず、ただ穏やかに皇帝の事だけを思い尽くしているはずなのに、知らないところで恨みを買う存在になりつつある事を分かっていた。 だからこそ、彼に突然窮地が訪れるのであるが、その事もある意味彼自身予期していた物だったのである。 |
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カレンダ
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