ケイタイ小説カフェ「ソルノチェセル」 - 2008/11/06

刹那のミニミニ小説+連載小説のサイト。

2008年11月06日(Thu)▲ページの先頭へ
妖怪作家ベムの苦悩
私の知り合いにHNがベムという人がいる。
彼はマニアっぽいと言うか、カルトッぽいっと言うか、ホラーぽいっと言うか
生き生きとした妖怪を主人公にした作品を数多く執筆し
恐怖の中に隠された技能の凄まじさ・・・
緻密な表現力と、構成力。
想像も付かない独創性で、
「なんでこんな筋が思いつくの」
「うっ、やられたー」
と叫んじゃう程の人である。
その人が、ネット上から失踪した。
「私が持っている物を全て吐き尽くしたから」
と、書き置いて。
私達は慌ててメールを送ったり携帯の番号を知っている者は電話した。
何とか連絡を取れたが、
「書くネタがなくなってしまったから、旅に出る」というのが精一杯だった。
彼は真面目な人だったので、この事態に戸惑った。
そして彼が天才だったから、こんなに苦労して
まるで血を流すようにして書いていた事を知らなかったから、
才能がある事を嫉妬していた私達は酷く凹んだ。

その彼が先週復帰した。
謝罪の後。
「私は旅を通じ、空っぽになった物をやっと埋める事が出来ました。
自分が今まで感じた事を書けばいいのだと悟り
旅で蓄えた事を作品にありのままに書いていきます」とコメントがのっていた。

早速私は作品を見た。そこには以前以上のおどろおどろしい話が次々と載っていた。
・・・・って、今までも全部実体験かよっ


   


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カレンダ
2008年11月
           
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