ケイタイ小説カフェ「ソルノチェセル」 - 2008/06/29
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2008年06月29日(Sun)▲ページの先頭へ
真三國志関羽編−9−
そんな玄徳から戻ってすぐに「会ってもいい」との旨が便りに来る。
しかも行き会うところはとある草原である。 人の多いところならもめ事になったら大変であったが、野生の虎のような張飛にとっては、そういう広々とした場所は暴れるのには最適な場所だ。 「傭兵を取り仕切る男としては、いかにも不用心な事だ」 関羽はそう思ったが、そうならこっちには都合が良いと言えた。 張飛ぐらいの腕前なら、関羽以外にかなう者が居るとは思えない。後は玄徳が張飛の迫力にびびって逃げ出してしまうことが一番心配であった。 「それなら俺の手下を草むらに潜ませて取り囲めばよい。」 張飛はそう言うが、相手の方が手勢は多くそう上手くいくとは思えない。 ところが玄徳は待ち合わせの場所へ部下達を連れてこず、わずかな供の者数名を連れてきただけであった。こっちが無理矢理にも従わせそうと思っていることを相手は露とも知らない様子である。 (何か策があるのか) 兵法に通じるだけに用心して関羽がつぶやくが張飛はそれを否定した。むしろ奴の姿を見て安心したようだった。 「あいつは、単なる腰抜けだ。勇気などない。」 張飛は玄徳を見て驚いたが、怖かったりびびった訳ではなく、以前会った人間だったからだ。 (あいつは、義勇軍の立て札を見てため息をついていた耳デカ男。 あんな奴でも傭兵の軍団長になれるのなら、俺ならいくらでも出世が出来るはず。あんな奴なら従わせるのは何でもないはず) そう思い得意の大声の口上でびびらせる。 |
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カレンダ
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