ケイタイ小説カフェ「ソルノチェセル」 - 2008/05/17
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2008年05月17日(Sat)▲ページの先頭へ
真三國志11
「ぶっ殺してやる。」
突然物騒な叫び声があがる。 やっと意を決した馬頭がその声に思い切りびびり転がる。 (殺される。) と思い思わず腰が引ける。 その時、その物音に気がついた玄徳が顔を出す。そしてにこりと人の良い笑顔を向けると「ちょっとこい。」と首根っこをつかみ、黄巾党の輩が居るところへ連行する。 いかにも悪そうな兄ちゃんが完全に目が据わった様子で、彼を見つめる。 まるで、親の敵を見るような目である。 (ひぃ〜) 泣きそうになった馬頭。一方玄徳は性格が悪いのか、そんな状況でもニコニコしている。 「とりあえず、飲めよ。」 そういうと黄巾党の若者の肩をたたく。そうすると、男はがっくりと頭を下げてうなだれる。 (えっ) 「ちくしょう。首領のやろう・・・俺たちをさんざんこき使いやがって。いやな仕事をさせやがって。 人を殺しまくったのも、あいつらの好き勝手にさせるためじゃねえ。」 「お前は、罪のないやつを殺すあいつが許せないんだろ。部下達のために、無駄な殺戮をさせるやつが許せないんだろ。」 「・・・うん。そうだ。」 かなり弱気ながら、若者は玄徳の言葉にうなずく。 彼は部下達のためと言うから黄巾党の将校なのだろう。ぶっ殺すと言い、人を殺しまくったと言うから残虐で、血の気の多い若者なんだろう。 そんな彼が玄徳の前ではおとなしくなっている。彼のことを呼んだとき馬頭に昔の友人と答えたがそれだけではない物が玄徳にはあるのかもしれない。 また「そうだ」と玄徳の言葉に応えたが、その言葉まで間があり、またぶっ殺すとか、殺しまくったと自ら披露するような若者である。本当に玄徳の考えと一緒とは思えない。 でも事実と違ったとしても、彼がそういうとうなずきたくなるような説得力が玄徳にあった。玄徳がそう言うことでたとえ事実でも彼を単なる殺戮者から優しさのある人間にと救っているようである。 (でもなんでそんな若者と、俺を引き合わせたのだろう) 馬頭は考えある結論に居たる。 (黄巾党と言っているが所詮は烏合の衆にすぎず、上層部と将校との間にはかなり不満がたまっている事を、俺に教えているのかもしれない。) |
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カレンダ
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