ケイタイ小説カフェ「ソルノチェセル」 - 2008/05/08
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2008年05月08日(Thu)▲ページの先頭へ
真三國志10
一方玄徳は、細かな準備は簡雍少年に任せふらっとどこかへ言ったり、ごろつき仲間と飲みに泊まりに行ったりして、張が見えないところではあまりまじめに仕事をするような感じはしかなった。
そして馬に随行する日連れて行く28名の者が集まった。少数精鋭で、一騎当千の者を特に選んだと思ったがそういう者も数人はいたが、どう見ても普通な者、玄徳の乗馬仲間、体の細く力仕事が向かないもの、それに簡雍よりもさらに若い年端も行かない子供も中には混ざっていた。 護衛に行くというよりは、ちょっと其処まで馬を乗ってくるといった雰囲気である。 殺気とは無縁の傭兵達である。 「この人は貴人なのか、あほなのか」 後々彼の将来まで・・あるいは今日まで歴史として玄徳の才能を論じられる度こんな質問が出るのだが、実際にその時彼に命を預けて馬を届けに行く張の部下の男も、そんな弱弱しい姿に不安を覚え、小声で簡雍に問いかける。 「いえいえ馬の乗り手は、よく言う武将として優れた背の高く恰幅の丈夫よりも、体の軽い者のほうがよりいいというではありませんか。 玄徳様は、我流ではありますが乗馬の名手であり、馬を早く走らせたり操ることに長けており、その機動性を武器にするつもりでしょう。 その他の者達も馬を操ることを良く知る玄徳様が、実際にその馬術を見て選んだ者たちです。兵力で劣るなら逆に機動力で大勢の黄巾党を蜂のように刺し屠ふると言う作戦は流石です。頭の固いような連中には考え付かない大胆な兵略でしょう。」 「・・・なるほど。」 そう簡雍にいわれて、部下は彼自身も馬を良く知るだけに、操るには小柄で軽装がよく一番の利点である機動力を生かす玄徳の考えに素直に同感できた。 (この人は役人達のようなただ頭ばかりの勉強や兵学を学んだものではなく、実際に物事に精通していて、口だけでなく頼りになりそう。) そう思い安心するだけでなく、玄徳という若者の才能や器の大きさに尊敬の念を抱いた様子である。 しかし簡雍は彼にはそういいながら、実際玄徳がそこまで計算しているかどうかはわからなかった。ただ、年下の彼にも偉ぶらず気安く話しかけてくれたり、実際はかなりいい加減な勉強をした簡雍の才能でさえ買ってくれている玄徳を気に入っているので、彼を宣伝するための労は惜しむつもりはなかったのである。 それにもし何かあっても、護衛に向くはずのない簡雍は玄徳や馬を輸送する彼らに同行はしないので、口でいくら言ったとしても彼自身には何も実害はないから、好きなだけよいしょするのである。 また張の部下達の中では不安な者達もいたが、同じくらい下働きの人達の中には玄徳の知り合いも居た。彼らもこの兵には不安はあったものの、玄徳への信頼の気持ちのほうが、実際襲ってくるかもしれないという不確定な不安よりも勝った。 おかげで、玄徳はそんな少ない人数であったが張自身もリスクの分散を計れたらしく、失敗しても大きく損害を受けることはなくなっていたので、契約を破棄されることなく、出立することができたのである。 |
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カレンダ
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